2014年度の様子

女性研究者支援センターでは、2014年8月26日と27日に、情報科学科と共催で、津田梅子生誕150周年記念事業として「女子中高生のための情報・メディア工房2014」を開催しました。

この形式でのイベント開催は今年で4年目となります。今回も全国から定員をはるかに越える多数の応募があり、その中から抽選で選ばれた中学1年生から高校3年生からなる31名が参加しました。

両日とも、午前中は情報通信分野の企業を訪問し、女性技術者と懇談会を行い、午後は千駄ヶ谷キャンパスにおいて、情報・メディア技術を利用するワークショップに参加する形式です。

午後のワークショップは、両日とも、NPO法人 CANVASが主催し、Googleが後援するプログラミング学習普及プロジェクト「PEG-Programming Education Gathering-」の一環として、カード型PCであるRaspberry Piを利用して実施しました。当日利用したRaspberry Piは参加者全員に贈呈しました。

参加者からは「理系に進む気持ちが強くなった」「作品を作るのは予想以上に難しかったが、完成したときのよろこびは計り知れないものがあった」「家でプログラミングをしてみたいと思った」「理系の進路についてのイメージが今回の工房のおかげでわいてきた」といった感想がありました。

工房その1 2014年8月26日(火)



午前:株式会社サーバーエージェント 見学

8月26日の参加者は15名で、午前中は、渋谷にある株式会社サイバーエージェントを訪問し、オフィス見学後、女性社員の方とのソーシャルゲームデザイン・ワークショップを体験しました。

午後:ともだちロボットでゴー ワークショップ

午後は「ともだちロボットでゴー ワークショップ」に参加しました。このワークショップでは、株式会社アーテックが開発したStuduinoというArduino互換マイコンボードを利用したプログラミングを体験しました。二人一組で、アーテックブロックを組み合わせ、明るさや音に反応して、動いたり音を出したりする「ともだちロボット」を作成しました。

工房その2 2014年8月27日(水)



午前:日本マイクロソフト株式会社 見学

8月27日の参加者は16名で、午前中は、品川にある日本マイクロソフト株式会社を訪問し、女性社員の方からIT企業での仕事やライフ アンド ワークバランスなどのお話を伺い、ディスカッションした後、オフィス見学をしました。

午後:ボーカロイドオンステージ ワークショップ

午後は「ボーカロイドオンステージ ワークショップ」に参加しました。このワークショップでは、学研教育出版 大人の科学より発売された「歌うキーボード ポケットミク」という音声合成ハードウェアとMITが開発したスクラッチというプログラミングツールを利用したプログラミングを体験しました。二人一組で、掛け合いとなるストーリーを考え、ミクにミュージカルのように歌わせる作品を作成しました。